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越後のコロンボ 捜査記録

新潟に住んでいるコロンボファンが刑事コロンボの感想や日常の出来事など幅広く記していくブログ。

刑事コロンボ 「もう一つの鍵」 感想

BS-TBS 刑事コロンボ 感想 更新順

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今回は、BS-TBSで放送された刑事コロンボ「もう一つの鍵」の感想を書いていきたいと思いましてね・・・

 

BS-TBSの放送を見ながらTwitterでもツイートさせて頂いたんですが、どうやら「もう一つの鍵」では「指輪の爪あと」のコロンボ警部がプジョーを運転しているシーンがそのまま使われていたようなんです(笑)あれにはたまげましたねぇ・・・・

 

感想※あくまで個人の感想です

序盤に犯行シーン、いつもの刑事コロンボと思っていたら・・・

序盤の犯行シーンが終わり、いよいよコロンボ警部の捜査が始まるのかと思ったら、今までの犯行シーンが犯行計画の実行を想像していたシーンだったことが明かされます。見ている人に犯行シーンだと思わせておいて実は、犯人の想像だったという演出に完全に犯行シーンだと思い込んでしまい一瞬「?」が頭に浮かんだ人も多かったのではないでしょうか?この文章を見て「?」が頭に浮かんでしまうかもしれませんね・・・わかりにくい説明ですみません・・・

 

計画通りにいかない犯行

頭の中ではうまくいくはずだった計画は、被害者がスペアキーを持っていた事と皮肉にも犯人の婚約者が現場に来てしまった事で破綻していきます。計画の破綻と動揺によって多くの手掛かりを残してしまいコロンボ警部に目をつけられてしまいます。

「何事でもおんなじだな、どっかに無理があったり緊張があるとうまくいかんよ」

「指輪の爪あと」での警部の言葉を思い出します

人間全てが思い通りにはいかないもんですなぁ・・・

 

最初は犯人の味方だった人が・・・

最初は、犯人の事を信頼し庇っている関係者が話が進んでいくにつれ、コロンボ警部の捜査を聞き事件を解決するために協力するという展開は多いように思えます。今回の作品では、それに加えて変わっていく犯人との行き違いが起こるという所が他の作品と違う所だと思います。犯人と関係者が親しい仲であるが故に行き違いが発生し、不信感を持った上でコロンボ警部の話を聞く、という流れがコロンボ警部に協力するという展開に納得がいくようになっているのだと思います

 

目撃者の記憶力

この事件では、偶然犯行現場に居合わせた目撃者が記憶力が高い人物だという事が序盤に明かされます。犯人を追い詰める際に目撃者の記憶力の良さを手がかりに使ったというのも珍しい展開だと思いました。また記憶力の良さに頼るきっかけがかみさんとの会話というのも面白いもんだと思いましてねぇ・・・「馬車の後ろに馬つなぐ」ってやつです

 

印象に残っているシーン※あくまで個人の意見です

チャイム

「もう一つの鍵」によって事前に立てておいた計画が失敗し、それでも偽装工作を続けてなんとか犯行を形にしようと焦っている状況で予期せぬ来訪者によって自宅のチャイムが鳴らされます。チャイムが鳴った時の呼び鈴がドアップになる演出が犯人の焦りを感じさせるシーンで印象に残ってます

 

玄関の新聞

計画と違い被害者が玄関から帰宅したことによって、置かれた新聞。コロンボ警部の捜査シーンが始まって真っ先にうつし出されるのは、新聞を読むコロンボ警部です。このシーンあやうく見落としてしまう所だったんですが、ただ新聞を読んでたわけではなく新聞が最終版であることやそうであれば家から出ていないという供述の矛盾に気づくきっかけになっています。コロンボ警部が殺人だと疑い始めるきっかけがわかりやすく描写されていたように感じて印象に残ってます

 

使用人に間違われるコロンボ警部

初対面の人に刑事だと思われない事が多いコロンボ警部。今回は、被害者の母親が訪ねてきた時に脚立を使って玄関の電球を調べていたため、犬に吠えられた上に使用人と勘違いされて荷物運びとタクシー代の支払いをさせられてしまいます。さらに電車賃ぴったりしかお金を持ってきていなかったため、立て替えたタクシー代を返してもらって帰ります。このシーンでは特にひどい目にあっているように思えます・・・プジョーは修理中だったんでしょうかね?

 

ドライブスルーで目撃者と食事

事件の目撃者を食事に誘い聞き込みをします。このシーンはドライブスルーで食事をしているのですが、車の窓にお盆を引っ掛けて駐車場で食べ、食事が終わったらお盆を置いて帰るという少し変わったお店でした。お盆を付けたまま帰ってしまうお客さんが多いので気を付けるようにと店員さんに注意を受けていたのに、そのことを忘れてそのまま帰ってしまいそうになってしまいます。店員さんに言われてギリギリ気づいて戻るシーンがその前のシリアスな会話とのバランスが取れていて印象に残ってます

 

不審点

新聞の一件から動機、新車の注文時期、芝生、スペアキーの隠し場所の特定、電球の汚れ具合など次々に不審な点を見つけて質問していきます。あたしが印象に残った理由は、新聞の一件以外の手掛かりは計画の失敗に関係なく気づいた不審点だというところです。コロンボ警部だったら仮に計画が完全に成功していても同じように捜査を進めて逮捕できていたのかもしれません。

 

「もう一つの鍵」では、まず最初の犯行シーンの二段構造が印象的だったのと犯人のトリックやコロンボ警部との対決シーンよりも兄から解放された犯人の変わっていく様子など犯人周辺の人間ドラマにスポットがあてられているという印象を受けました

 

コロンボ警部のしつこさに嫌気がさし電球を投げつけ取り乱すというシーンやコロンボ警部に対する敵意は、これまでの犯人の中でもなかなかのもんだと思います

 

逮捕するシーンでも犯行時と同じ行動をさせて次々に証言の矛盾を話していき追い詰めていきます。最終的に犯人はコロンボ警部を射殺しようとしますが、その犯人を説得して諦めさせるというやり方がまたコロンボ警部らしい。ラストの犯人の支度を待っている間に庭に出て葉巻を吸う警部は哀愁があります

 

今回の話は、刑事コロンボシリーズに多い弱みを握られた口封じという動機ではなく兄弟間の不仲、つまり兄が妹を束縛しすぎたが故の犯行です。兄も妹の事を考えての行動だったためもの悲しい事件であり、ラストのコロンボ警部のやりきれないといった表情に繋がるんだと思いました

 

 

 ※写真は、BS-TBSで放送された刑事コロンボ「もう一つの鍵」のワンシーンをカメラで撮影したものです