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越後のコロンボ 捜査記録

新潟に住んでいるコロンボファンが刑事コロンボの感想や日常の出来事など幅広く記していくブログ。

刑事コロンボ 「溶ける糸」 感想

BS-TBS 刑事コロンボ 感想 更新順

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今回は、BS-TBSで放送された刑事コロンボ「溶ける糸」を見た感想を書いていきたいと思いましてね・・・

 

あたしが「溶ける糸」と聞いてすぐに思い出すのは、ラストの巻き返し・現場検証のシーンでのコロンボ警部ですな

 

そんでもってこの作品では、「殺人処方箋」以来のコロンボ警部の普段とは一味違った姿が見れるのも印象的です

 

感想※あくまで個人の感想です

捜査が既に始まっている中での偽装工作

犯人が犯行から偽装工作までを全て終えてからコロンボ警部が捜査に現れる。一見完璧に見える計画を崩していくという流れが定番のものだと思います

そのため、コロンボ警部の初動捜査と同時進行で犯人が偽装工作をしているというのが珍しく感じましてねぇ・・・

理由としては、被害者には同居人がいたために留守を狙って偽装工作をする必要があったという事。既に警察が動いている状況ですから一歩間違えば鉢合わせする可能性もあったんじゃないかとは思いますが、警察は初動捜査中で被害者の家まで訪ねていく段階ではなかったようですね。ひょっとすると犯人は、そこまで計算して動いていたのかもしれませんな・・・

 

病院嫌いの警部

病院に来ると気分が悪くなったり、なんだか不安になるという悩みを医者である犯人に相談してみるコロンボ警部。解決策としてできるだけ病院に近づかないことをお勧めされてしまいます。恐らく血が苦手なコロンボ警部は、そういうものと密接にかかわっている病院も苦手なんでしょうな・・・

注射も苦手のようで入院患者が注射をされている時には、見ないようにしていました。こういうシーンは「黒のエチュード」にもあり、ドックの注射を見ないようにしていたことからも注射が苦手なことは、ほぼ間違いないでしょう

 

手ごわい犯人

この作品の犯人は、刑事コロンボシリーズの中でも特に優秀な人物だと思います

特に気になったのが根回しの良さでしてね・・・自分の思い通りに事を運ぶために素早く行動していきます。例えば自分の手術に疑いを持たれそうになったため、もう一人の容疑者に対する容疑を強めるために行動を起こしたりという所ですかね・・・抽象的ですがね・・・ただ行動をすることによって些細なミスや不審点が生まれてしまう一方、有力な証拠を残すことがないため怪しくても追い詰める事が出来ません

そんな犯人自体の能力に加えて、狙われている第二の被害者が犯人に全幅の信頼を寄せているという状況が犯人の味方をしています

コロンボ警部には、犯人以外に敵もいなければ味方もいないという所がコロンボ警部対犯人という一対一の決闘感を漂わせているようにも感じました

 

印象に残ったシーン※あくまで個人の意見です

現場検証

この作品一番のコミカルなシーンだと思います。まず到着早々寝不足なのかあくびをしながら現れます。胃を悪くしたかみさんを徹夜で看病していたそうです。片手にゆでたまごを持ち、眠気覚ましのコーヒーを探しつつ報告を受けます。途中ゆでたまごの殻を現場に落として鑑識課員(?)に注意される一幕も・・・殻の捨て場を無くしたコロンボ警部は、最終手段として誰も見てないのを確認してコートのポケットにしまってしまうのでした・・・

結局現場検証が終わっても探し求めていたコーヒーは、手に入らず・・・代わりにオレンジジュースをもらって飲んでいます。まさにアメリカの朝食って感じですな・・・ホテルなんかで洋食のバイキングだと決まってありますもんね、オレンジジュース

極めつけは、警官が発見し持ってきた凶器にゆでたまごをぶつけて殻を割ってしまっています(笑)このシーンは、特に面白いので印象に残っています

 

犯人のコロンボ

「やり手ですよ。もし首尾よく犯人を挙げるとすればあのコロンボさんでしょうな」

今回の犯人もコロンボ警部の評価を劇中でこの様に語っています

この台詞は、コロンボ警部と初めて会ったすぐ後の発言なので最初に会った時からコロンボ警部を警戒していたという見方と冗談で言っているという見方もできますね

もし初めからコロンボ警部の本質を見抜いてを警戒していたのだとすれば、よほど優秀な人物だということを裏付ける台詞だと思えます

 

被害者の同居人

被害者の性格や人柄について同居人の女性に話を聞いてみるコロンボ警部。この女性がなかなかのくせ者で抽象的な発言ばかりで分かりづらいく、被害者の話をしていたのにいつの間にか自分自身の事を語ってしまっています。その様子は、まるで人生相談の様。コロンボ警部も困惑しています。被害者と自身の事を外部指向型・内部指向型と言い表していますが、コロンボ警部と別の人物に対して言っている事が違っています

この人で特に気になったのは、独特なくしゃみ治療法です

なんでも、水を7回調子付けてすする→4秒息を止める

なんてやり方なんだとか・・・本当ですかねぇ?今度試してみましょうかね

 

犯人の家でオードブルをご馳走になる

犯人に話を聞くために家を訪ねるコロンボ警部。パーティの最中であったため出してあった料理をバイキング形式でご馳走になっています。朝食を食べられなくて空腹だったせいでドカ食いをしてしまい胃薬を処方してもらいます

あたしもこういう事がよくありましてねぇ・・・空腹だからって食べ過ぎて酷い目に合うんです・・・なんでも聞いた話では、人間は食事を抜かしたところで入る量は決まっているんだとか・・・皆さんも気を付けてくださいね

 

ラストの巻き返し

犯人が次にやろうとしていた犯行計画を暴き、本人に突き付けるコロンボ警部。机に置いてある水筒を叩きつけ大声で怒鳴りつけて凄みます。こんなに迫力のあるコロンボ警部は、「殺人処方箋」で共犯者の女性をまくしたてて追い詰める時以来ですな

コロンボ警部にプレッシャーをかけられた犯人は、緊急手術をせざるを得ない状況を作り出し糸を交換することによって証拠隠滅を図ります。このシーンでは、コロンボ警部が手術の様子を見ているんです!すぐに居なくなってるんですが・・・糸の説明を受けるシーンでも見ないようにしていたんですが、仕事のスイッチが入ると案外平気なのかもしれませんな・・・手術終了後すぐに医師を連れて交換した糸を捜索します

捜索の結果、糸は見つからずにコロンボ警部も諦めて退散します

しかし、次の瞬間すごい勢いで戻ってきてコロンボ警部自身が着ていた手術着のポケットから証拠品の「溶ける糸」を発見します。普段は冷静な犯人が手術直後にコロンボ警部に掴みかかった理由がそれだったようです

巻き返しで終わるというラストシーンのスピード感もさることながら犯人が証拠を取り出さなくてはいけない状況に持ち込んだコロンボ警部も見事なものだと思います。

 

能力の高い犯人とコロンボ警部の一対一のある種の決闘のような構図と高度な頭脳戦が印象に残る作品です。

 

それだけに最後に巻き返しですべてが解決するつくりには爽快感も感じられます。

「二枚のドガの絵」にも似ているかもしれませんな・・・

 

※写真は、BS-TBSで放送された刑事コロンボ「溶ける糸」のワンシーンをカメラで撮影したものです